【Excel】知って得する2つの便利設定

EXCEL

はじめに

日々の業務でExcelを使用する中で、ちょっとした設定変更で作業効率が上がることがあります。今回は、そんな便利な設定のうち、2つをご紹介します。

まず、データ入力時のセル移動に関する設定と、コピー&ペースト時に表示される「取り付けのオプション」アイコンについて解説していきます。

Enterキー押下後のセル移動方向

データを入力する際、Enterキーを押すとセルが自動的に移動しますが、この移動方向はカスタマイズが可能です。デフォルトでは下方向に設定されていますが、作成する表の種類によっては右方向への移動の方が効率的な場合があります。

この設定を変更するには、以下の手順を踏みます:

  1. Excel画面の上にある「ファイル」タブをクリックします。
  2. 表示されたメニューの中から「オプション」を選びます。
  3. 「Excelのオプション」ウィンドウが開いたら、左側のメニューから「詳細設定」を選びます。
  4. 右側の「編集オプション」セクションを探します。
  5. 「Enterキーを押した後に、セルを移動する」というオプションにチェックが入っていることを確認します。
  6. その横にある「方向」のドロップダウンメニューから、希望する移動方向(例:「右」)を選択します。
  7. 「OK」を押して設定変更を適用します。

これで、Enterキーを押すたびに待機入力が右隣りのセルに移動するようになります。横方向に多くのデータを入力する必要がある場合、この設定変更によって作業効率が向上するでしょう。

「取り付けのオプション」アイコンの非表示

Excelでコピー&ペーストを行うと、ペーストしたセルの近くに「取り付けのオプション」アイコンが表示されます。このアイコンは便利な機能ですが、頻繁に使用しない場合や画面の邪魔になる場合があります。

このアイコンを非表示にするには、次の手順で設定を変更します:

  1. 「ファイル」タブをクリックして、「オプション」に進みます。
  2. 「Excelのオプション」ウィンドウから「詳細設定」を選びます。
  3. 右側で「切り取り、コピー、貼り付け」セクションまで画面をスクロールします。
  4. 「コンテンツを貼り付けるときに貼付オプションボタンを表示する」というチェックボックスのチェックを外します。
  5. 「OK」を押して設定変更を適用します。

この設定変更により、ペースト後に表示されるボタンが消え、画面がすっきりします。必要な場合は、右クリックコンテキストメニューや「ホーム」タブの「貼り付け」ボタンから同様の操作が可能です。

まとめ

今回ご紹介した2つの設定変更は、さほど重要でないように思えるかもしれません。しかし、日々の作業の中で積み重なれば、大きな時間削減が期待できます。Enterキー後のセル移動方向の変更は、横長の表を作成する際に特に有用です。また、「取り付けのオプション」アイコンの非表示設定は、画面の視認性を向上させ、集中力の維持に役立ちます。

これらの設定は個人の好みや作業内容に応じて調整することができます。自分の作業スタイルに最適な設定を見つけ、Excelをさらに効果的に活用しましょう。