はじめに
Excelは、情報管理やデータ分析などに有用なツールです。しかし、大量のデータを扱う際、違いを見つけ出すのは困難な作業になりがちです。そこで役立つのが、比較結果を色で表現する機能です。
本記事では、Excelでデータの差異を色分けして表示する方法をご紹介します。この技を習得すれば、データの違いを一目でわかるようになり、作業の効率が向上するでしょう。
方法
Excelで比較結果を色分けするには、主に「条件付き書式」機能を活用します。この機能を使えば、特定の条件に合致するセルに自動的に色を付けることができます。以下に、具体的な例に基づき説明します。
例1:列を比較して色付け
まず、異なる列のデータを比較し、相違点を色で強調する方法を見ていきましょう。
- 比較したい範囲を選択します。(下図のA2:B10)
- 「ホーム」タブから「条件付き書式」を選びます。
- 「新しいルール」を選択し、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」をクリックします。
- 数式欄に「=$A1<>$B1」と入力します(A列とB列を比較する場合)。
- 「書式」ボタンをクリックし、希望の色を選びます。
- 「OK」を押して設定を完了します。
これにより、A列とB列の値が異なるセルが自動的に色付けされます。
例2:列を比較してTRUE・FALSEを表示
次に、データを比較し、違いをTRUE・FALSEで表現する方法を解説します。
EXACT関数
- 下図のC2セルに比較関数EXACTを使用します。例では異なるセルを判別しますので=NOT(EXACT(A2,B2)) を使ってマウスカーソルでC10までドラッグします。
- 違う商品の行に「TRUE」が表示されます。
不等号
- 下図のC2セルに不等号を用います。マウスカーソルでC10までドラッグします。
- 違う商品の行に「TRUE」が表示されます。
まとめ
Excelの条件付き書式機能を使えば、データの比較結果を視覚的に表現でき、ミスを見つけやすくなり、大量のデータを扱う際の負担が軽減されます。